目次
- 蒔絵しおりができるまで
- 橋本漆芸の当時
- 蒔絵しおり
- 最後に
こんにちは。
橋本漆芸のよしです。
初めて初音ミクグッズを作らせていただいたのが、2015年から雪ミクスカイタウンさんで、販売していただきました蒔絵しおりです。あまり経験したことのない領域でしたので、販売まで、苦労したなぁ、、、でも、今となっては、経験となったので、よかったです。
◆蒔絵しおりができるまで
当時、数年かけて、お話しさせていただいておりまして、2015年2月頃、雪ミクスカイタウンさんでの商品作りについて、進めさえていただけそうなチャンスをいただく事ができました。すぐに提案書を出して、本社へ商品の提案をしに伺わせていただき、商品の選定などを行いました。
商品を栞にすることは割りあいスムーズに決まったのですが、絵柄を蒔絵にしていく工程が非常に苦労しました。
元々が、フルグラデーションの絵であるため、そのまま蒔絵にはできないので、試行錯誤しましたし、ご理解いただくために長期間にわたりサンプルを作りながらご協力頂きました。
?単純に色数を落としてみる。
?線画にしてみる。
?トリミングの位置を変更してみる。etc.
この他にも、いろいろなことにチャレンジして、9月末頃雪ミクスカイタウンさんにて販売させていただきました。
◆橋本漆芸の当時平均年齢60歳くらいの職人さん達なので誰も、「ハツネミク」を知らないし、見たことないし、食べ物なのかもわからない状態でした。
職人さん達は、「どうして、なぜ、印刷との違いを理解してもらえないのか?」と素朴な疑問を持っておりました。
そらそうでしょう。
誰が、蒔絵を知っているのか?誰が、印刷との違いを理解しているのか?
サンプルを作ってもらうのも苦労する日々が続きました。
職人さんって、大変でして、好きな事は早く進むし、嫌だと思うことは驚くぐらい後回しにします。このあたりは、良い面と悪い面が紙一重で、止まったら、一切動かないし、動き出したら、想像の遥か上の物が出来上がってくる。
蒔絵しおりは完全に想像の遥か上を超えていく仕上がりであったと思います!
◆蒔絵しおり

ピアプロキャラクターズで作らせていただいた今回の栞ですが、蒔絵の技法がしっかり詰まったしおりです。
蒔絵とは、ゆっくり乾く塗料で絵を描き、乾ききる前に金や銀・色粉などの顔料を蒔く事で絵を付ける技法のことです。
金色を蒔いていることで、印刷物とは違う、立体感があり高級感のある仕上がりになっております。また、緑などの刺し色の部分は「色梨地」と言われる技法で、漆器以外の商品ではあまり見ることがない色合いだと思います。
「見たことのないアイテムを蒔絵で。」
全てはここから。橋本漆芸の蒔絵商品はスタートしました。
お求め頂いた皆様、本当にありがとうございました!
◆最後に
以上 雪ミクスカイタウンさんで販売いただいた蒔絵しおりの話でした。
最後まで、読んで頂き誠にありがとうございます。
蒔絵の技法は、今の商品にも使っておりますので、興味があれば見てみてください。
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